探偵物語|現役探偵が実際にあった変わった体験を基に物語を作りました!     「熟年ダブル不倫」

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 東京都新宿区市谷砂土原町地域のみなさんにお届けする「探偵物語

 

             「熟年ダブル不倫」

 

 この話は、熟年ダブル不倫を扱った時の話です。

 

 依頼人は、60を過ぎた夫が浮気をしているので、その証拠が欲しいと依頼してきた。

 

 相手の女性についても、自宅住所や氏名、年齢も分かっていると言う。

 

 なぜ、そこまで分かっているかというと、浮気相手の女性が依頼人の夫に送った手紙を発見したらしい。

 

 勿論、依頼人と夫の自宅ではなく、夫の会社宛に送られたものである。

 

 ターゲットとなる夫は、都内で事務所を構え、二人の社員を雇っている。

 

 その為、夫の会社に送る分には、問題ないのである。

 

 夫は、浮気相手からの何通かの手紙を、ご丁寧にも自宅に持ち帰り、鍵もついていない自分の机の引き出しに入れて置いたのである。

 

 依頼人の話では、その手紙には読んでいるこっちが、恥ずかしくなるくらい、かなり露骨にいやらしい文句が並べ立ててあったらしい。

 

 依頼の際に、その手紙を持参してきていたが、書かれている内容の話を聞いただけで、読む気にならなかったので、そのまま持ち帰ってもらった。

 

 依頼人によると、ターゲットは、平日は仕事を終えると真っ直ぐ家に帰宅しており、土日の休みに会っているらしい。

 

 相手の女性は、60近いそうである。

 

 早速その週の土日に調査をする事にした。

 

 ターゲットが、自宅から出る際に、依頼人から連絡が入る事になっているが、もしもの時の為に、我々も自宅玄関を見張る。

 

 9時を過ぎた頃、依頼人から連絡が入った。

 

 そろそろ出てくる。

 

 それから1分もしないうちに、ターゲットが出てきた。

 

 依頼人には仕事と言っているのか、スーツにネクタイである。

 

 休日の閑静な住宅街での、徒歩尾行の為、辺りには殆ど人がいない。

 

 長めに距離を取り後をつける。

 

 やがて地下鉄に乗ったが、ターゲットによっては、電車の中で浮気相手と合流する場合があるので、注意しながら見張る。

 

 ターゲットは、銀座駅で降りると、地上に出てしばらく歩き、ある百貨店の前で浮気相手であろう、年配の女性と合流した。

 

 年齢的にも浮気相手に違いないだろう。

 

 二人は笑顔で話ながら、銀座の街を歩き進む。

 

 歩く様子から、目的地が明確で、真っ直ぐそこに向かっている事が分かる。

 

 ターゲットらは、場外馬券売場に入った。

 

 熟年カップルのデートコースには、JRAも入るのかと何とも言えない気持ちになる。

 

 しばらくして、出てくると腕を組ながら歩き始めた。

 

 勝ったのだろうか、二人ともかなりニコニコである。

 

 少しの間、ブラブラしたあと、和食の店に入った。

 

 我々も今のうちに腹ごしらえをと、相棒にコンビニに走ってもらう。

 

 あんパンに牛乳ではないが、軽~くランチを済ませる。

 

 あまり食べてしまうと、トイレが近くなるので、極軽く済ませるのである。

 

 カロリーメイトや、ソイジョイの時も少なくない。

 

 ターゲットらが、店から出てきた。

 

 二人とも余程楽しいのだろうか、笑顔が絶えない。

 

 それから二人はJRに乗り、新宿駅で降りた。

 

 そして映画館に入った。

 

 二人が観ている映画なら、新宿まで来なくても、銀座、有楽町でも観られたのに、わざわざ新宿まで来たと言う事は、この後ラブホ街に行くのではないか⁉ と期待する。

 

 今のうちに交代でトイレなどを済ませておく。

 

 映画を観終わった人の波の中から、ターゲットらを確認し、後を追う。

 

 二人は終始笑顔で、ある目的の為に、その目的を果たす為に作られた街に向かっている。

 

 その瞬間を捉える為に、カメラは回しっぱなしである。

 

 さあ、そのまま笑顔で入って行け‼

 

 続く、、、

 

 東京都新宿区市谷砂土原町地域のみなさんにお届けした「探偵物語

 

 次回もお楽しみに。

 

登場人物やストーリーはフィクションです。

実際に行った調査を基に作成しています。


 
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