探偵物語|現役探偵が実際にあった変わった体験を基に物語を作りました! 「謎のマンション!」
「謎のマンション!」
地方在住のご夫婦から、上京して一人暮らしをしている娘の現状を調べて欲しいと言う依頼を受けた時の話しです。
親にしてみれば、娘が遠く離れた場所、それも東京で一人暮らしをしている事が、心配なのだろう。
二日に一度は、娘に電話して色々と話していたそうである。
しかし、一週間ほど前から、いつもの時間に電話をしても、繋がらなくなり、夜遅い時間になってから、折り返してくるという状態が続いているそうである。
娘に問いただすと、夜コンビニでアルバイトを始めたと言っているらしい。
なぜ、バイトする必要があるのかと聞くと、もう少し生活を楽にしたいとの事である。
あまり無理をして体を壊さないようにと伝えたのだが、話していて何か気になった為、後日娘から聞いたバイト先に電話をしてみると、その店で働いていない事が分かり、何か隠していると思いつつ、電話で問いただすにしても、実際に何をしているのか、どんな生活をしているのか、調べてからの方がいいだろうと考え、依頼する事にしたそうである。
コンビニでバイトと嘘をつく必要があったと言う事は、ハッキリと言えないようなバイトをしているのか、それとも別の何か、例えば男関係か、などの推測をしつつ現場に入った。
ターゲットである依頼人の娘は、20代前半のOLである。
朝ターゲットが出勤した事を確認し、17:00からターゲットの勤務先近辺で張り込みをする。
9:00~17:00の勤務であれば、残業がなければ、17:30までには出てくるだろう。
しかし、18:00を過ぎても出てこない。
出入口は一つで、調査員数名で見張っているので、まず見逃す事はない。
19:00を過ぎてもまだ現れない。
我々が現場に入る前に、勤務先から出てしまったのだろうか。
と、思った矢先、ターゲットが同僚と思われる女性3名と一緒に現れた。
依頼人の話では、ほぼ毎日夜どこかに行っているらしいので、今日このあと、どこで何をしているのか明らかになると思うと、気持ちが高まってくる。
ターゲットは、駅で他の女性たちと別れ、電車に乗車する。
やがて、電車を降りると、自宅方面へ向かって歩いて行く。
今日に限って真っ直ぐ帰宅するのか⁉
と、やや残念に思いつつ、尾行を続けていると、途中で角を曲がった。
自宅に行くなら、ここで曲がる必要はない。
となるとここからが、問題の謎の行動になってくる。
どんな結果が待ち受けているのか、更に気持ちは高まる。
しばらくして、ターゲットは古い5階建てのマンションに入り、階段を上がって行く。
外からどの部屋に入ったか確認する為の調査員を残し、一定の距離を置いて、足音を立てないよう注意しながらターゲットを追う。
古いマンションの為、エレベーターがないのである。
3階を過ぎたあたりで、何やら騒がしくなってきた。
何事かと思っていると、4階からゾロゾロ若い男女が何人も降りて来たのである。
なにくわぬ顔をして、そのまますれ違うが、果たしてターゲットは、4階か5階か?
外にいる調査員に確認すると、4階にある、今若者達が出てきた部屋に入ったらしい。
何か習い事でもしているのかと思い、その部屋の前まで行ってみた。
ネームプレートはない。
室内からは、数名の男女の会話が聞こえるが、何を言っているかはよく聞き取れない。
果たしてここは何なのだろうか。
取り敢えず離れた所で待機していると、2時間ほどして、ターゲットが部屋から出てきた。
やや笑みを含み、楽しいか嬉しい事でもあったような様子である。
その後ターゲットは、自分の住むアパートに帰って行った。
あの部屋に集まっていた若者達は何だったのか?
あの部屋で何が行われているのだろうか?
あの部屋でターゲットは何をしていた、あるいはされていたのだろうか?
謎は深まるばかりである。
続く、、、
次回もお楽しみに。
登場人物やストーリーはフィクションです。
実際に行った調査を基に作成しています。
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