探偵物語|現役探偵が実際にあった変わった体験を基に物語を作りました! 「見つけた!そして、、、」
「見つけた!そして、、、」
人探しには、金銭トラブルや、家出、初恋の人探しなど、いくつものタイプがあります。
今回は、水商売をしている女性を探して欲しいと言う依頼を受けた時の話です。
依頼人は、30代の男性で、あるキャバクラに月に数回通っておりました。
お気に入りの女性がいて、いつもその女性を指名していたのですが、ある日何の前触れもなく、突然店を辞めてしまい、連絡も取れなくなってしまったそうです。
金銭トラブルかと思いましたが、依頼人は、この女性にお金を貸していたわけではなく、なぜ突然店を辞め、連絡がつかなくなってしまったのか、その理由が知りたいだけだと言います。
本当にそれだけが理由なのかと、疑いを持ちましたが、まずは依頼を受ける事にしました。
情報は、女性の本名と、生年月日、以前使用していた携帯の番号と、当時住んでいたところの最寄り駅でした。
このようなケースでは、本名も本当の事を言っているかわからない、生年月日もいわゆる営業誕生日である場合も少なくありません。
情報が真実かわかりませんが、取り敢えずその情報を元に、調査を始めました。
データ調査により、ターゲットが使っていた携帯の名義人と契約住所が判明しました。
名義はターゲットではなく、全く違う男性のものでした。
契約住所に行ってみると、携帯の名義人である男性が住んでいましたが、干してある洗濯物などから、一人暮らしではない事は明らかです。
しばらく張り込んでいると、女性が一人出てきました。
果たしてそれは、ターゲットでした。
近所への聞き込みなどで、携帯の名義人であった男性とターゲットは、夫婦である事がわかりました。
また、依頼人がターゲットと出会った頃、ターゲットは、既に結婚していた事もわかりました。
生活の為に、既婚者である事を隠して働いていたのでしょうか。
また、ターゲットが妊娠している事もわかりました。
恐らくお腹が目立つ前に辞めたのでしょう。
ただ、これはあくまで推測であり、今回はターゲットを探し出すのが仕事ですから、店を辞めた理由まで調べる必要はありません。
ただ、附随して判明した事実として、依頼人には、結婚や妊娠の事も合わせて報告しました。
ショックを受けた様子もありましたが、今彼女(ターゲット)が幸せならそれでいいと言っていました。(自分に言い聞かせるように)
依頼人の背中には、いわゆる哀愁が漂っていました。
次回もお楽しみに。
登場人物やストーリーはフィクションです。
実際に行った調査を基に作成しています。
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